ガチャガチャ歴史探究 ミニチュア玩具を製造する日本工場の海外へあたえた影響
アメリカでガチャガチャの歴史を研究するアンジーさんから心温まるメッセージと、昔アメリカで販売されていたミニチュア玩具に関する大変貴重な情報をいただきました。アンジーさんありがとうございます! アンジーさんの子供達もガチャガチャが大好きです!
ペニーキング社 L.O. Hardman氏と日本の職人技(神戸人形やからくり技術)との歴史的なつながり、そして「クラッカージャック」のおまけは日本で製造されていました。 1912年に封入が開始され、アメリカの象徴的なお菓子のおまけとして120年以上、おまけの種類は時代によって変化しており、プラスチック製のミニチュア玩具(ロボット、軍用戦車、コンパスなど)、シール・ステッカー、指輪、ミニカードやゲームなどが含まれていました。
ガチャガチャの景品の共通点など、ミニチュア玩具の根底にある歴史を感じて胸が熱くなりました。
ガチャガチャ・ガチャポンラボ所長のオノーちゃん( @GachaOnoo )です。
アメリカに渡った日本の職人技――1920年代の「神戸人形」から始まった

神戸人形チャーム
先日、アメリカの友人アンジーさんからとても素晴らしいミニチュア玩具をいただきました。
1920年代から1965年にかけて、日本で製造されアメリカへ輸出された初期のミニチュア玩具たちです。そこには、現代のガチャガチャ文化へとつながる「日本のモノづくり」の種と現在のガチャガチャに通ずる商品愛が凝縮されていました。
今回はいただいたミニチュア玩具の知られざる歴史的エピソードの話です。
ギョロ目が飛び出す!「グリーンモンスター」と神戸人形のからくり

グリーンモンスター
ご紹介するのは、1960年代にアメリカのペニーキング社(Penny King Company)から発売された「グリーンモンスター」のカプセル玩具です。
黒いポンポンに可愛らしい目がついた「ギョロ目ポンポン」やモンスターのチャームは、どこか『千と千尋の神隠し』に出てくるススワタリを思わせる愛嬌があります。コチラも日本で工場で製造されたものです。

毛むくじゃら
実はこのおもちゃ、ペニーキング社の創業者であるL.O. Hardman(ハードマン)氏が、日本の伝統工芸「神戸人形」のからくり機構にインスピレーションを受けて開発したものなのです。
神戸人形といえば、仕掛けを動かすと目が飛び出したり口が開いたりする「ポップアウト・アイ(Pop-out eyes)」のギミックが有名ですが、1920年代、セルロイド製の神戸人形チャームはアメリカの子どもたちの間で大ブームとなっていました。
それから約40年後の1960年代、Hardman氏はその神戸人形の「目が飛び出す楽しさ」を現代風にアレンジし、ガチャガチャの景品として「グリーンモンスター」を生み出したのです。時代を超えて日本の伝統技術がアメリカのガチャガチャへと昇華された、まさに歴史ロマンを感じるエピソードです。

ガイコツガチャガチャ
そして1965年日本にガチャガチャが発売されます、1966年に爆発的に売れたのがガイコツの顎を下げると目が飛び出すギミックのガチャガチャ商品です。子供達はガイコツのガチャガチャを欲しさに10円を握りしめガチャガチャのハンドルを回しました。このブームが1966円のアサヒグラフに取り上げられ、ガチャガチャビジネスが全国に拡大していくのです。

1966年アサヒグラフより抜粋
1920年代の「ミニだるま」と「ミニミラーコンパス」

神戸人形チャーム
1920年代に作られた極小の「ミニだるま」。手のひらに収まるセルロイドの細工ですが、100年近く前の日本の職人が心を込めて作っていました。「ミニだるま」は傾けると目が飛び出す面白い仕様がアメリカの子供達の心をわしづかみにしていました。

ペニイ製コンパス表

ペニイ製コンパス裏は鏡
1960年代に日本で作られた「ミニミラーコンパス(方位磁石)」も非常に面白いガチャガチャです。Hardman氏が日本に依頼し制作したこの商品は当時はこれを持って散歩に出かけるアメリカの子どもたちがたくさんいたのだろうなと心が熱くなります。
「クラッカージャック」のおまけとガチャガチャの共通点

ハーモニカ
とても精巧に日本で製造されていたのが、手のひらサイズの「小さなハーモニカ」です。
こうしたミニチュアガチャガチャは、ガチャガチャマシンに入るだけでなく、アメリカの有名なお菓子「クラッカージャック(Cracker Jack)」のおまけとしても箱に入れられていました。
当時の日本の製造工場は、お菓子のおまけ用としてもミニチュア玩具を大量に輸出していたのです。日本の高い玩具製造技術が、世界中の子どもたちの「おまけ文化」を陰で支えていたことがよく分かります。
日本の製造工場が繋げた現在のガチャガチャクォリティー
こちらの玩具たちを眺めていると、日本の製造工場が世界中のガチャガチャ業界に「種」を撒き、多くの影響を与え続けてきたのだと改めて実感します。今にも繋がるモノに対する思い、クォリティーに対しての職人気質は今のガチャガチャメーカーに繋がっています。
1920年代の「神戸人形」アイデアが、1960年代のアメリカで「ペニーキング」のガチャガチャとなり、そして現代のガチャガチャ文化へと受け継がれているのです。
こうした素晴らしい歴史を共有してくれたアメリカの友人アンジーさんに、心から感謝いたします!
ガチャガチャの中に眠る「小さな歴史」を思いながら現在のガチャガチャを回してみてください!!!
んじゃまた!!!
©日本ガチャガチャ協会


