「ガチャガチャ展」7月26日〜8月15日 丸ビル7階にて開催いたしました。おかげさまで大盛況に終了することができました。かつて“軒下ビジネス”と呼ばれていたガチャガチャが、丸の内でイベントを開催できるなんて感慨深いです。沢山のお客さまに喜んでいただき、本当に感謝しています。ガチャガチャメーカーの熱い企画魂が伝わり、ここからさらにガチャガチャが進化していけたらと思います。
今回「ガチャガチャ展」でオノーちゃんが感じたことを書かせていただきます。
■a世代・Z世代の女子と母親の購買欲

4つの世代 「新消費をつくるα世代」から抜粋
■ 団塊Jr世代(1971〜1980年頃生まれ)
・団塊世代の子どもたちとして人口が多い世代。
・バブル経済を横目で見て、就職氷河期の影響も受けた世代。
・アナログからデジタルへ切り替わる転換期を経験。
■ ミレニアル世代(1981〜1996年頃生まれ)
・インターネットや携帯電話の普及とともに成長。
・就職はリーマンショックの影響で苦労も。
・モノよりコト=体験を大事にする価値観。
■ Z世代(1997〜2012年頃生まれ)
・生まれた時からスマホやSNSが身近。
・SDGsやジェンダー平等など社会課題への意識が高い。
・動画コンテンツ、特にYouTubeやTikTok世代。
■ a世代(2013年以降生まれ)
・タブレット学習やAIスピーカーが当たり前。
・生まれた瞬間から写真や動画がSNSにアップされる時代。
・これからどんな価値観を持つかは未知数。
お越しいただいた客層はガチャガチャ専門店にみられるような女性が70%ぐらいかと思いますが、以外と親子さんでこれれてる方を見かけました。今回「ガチャガチャ展」に遊びに来た知り合いの女の子たち(中高生=a世代・Z世代)を見て気づいたことがあります。みんな U-NEXTで「幽☆遊☆白書」や「美少女戦士セーラームーン」など、母親世代が観ていたアニメを楽しんでいる 傾向が強いんです。そして面白いのが、母親と一緒にガチャを回すケースが増えていること。ガチャガチャ専門店でも、a世代・Z世代の女子と母親が並んで「カワイイ!」と思うキャラを一緒に探している光景をよく見かけます。実は、ここにガチャガチャ人気を支える秘密があります。
・子供 → 欲しい!
・母親 → 家計の財布を握っているスポンサー!
つまり、子供がガチャを楽しむためには「スポンサー(母親)」の存在が不可欠。結果的に、親子で楽しめるからこそ購買層が広がっているのです。
■世代間の価値観が近づく流れ

4つの世代と2つの家族像 「新消費をつくるα世代」から抜粋

新消費をつくるα世代
2024年に出版された小々馬敦教授の『
新消費をつくるα世代』(日経BP)は、2032年を見据えてα世代がつくり出す新しい消費の姿を描いています。この未来予測を手がかりに、ガチャガチャを考えてみると2034年の消費予測でも言われていますが、すでにガチャ業界でもすでに次の傾向が強まっています。親が子供の考え方を尊重するので、世代間の価値観が似通っていく。つまり「好きなもの」「カワイイと思うもの」が、親子で共有されやすい。
特に注目すべきはこの2パターンの親子像です:4つの世代と2つの家族像
・団塊Jr世代 × Z世代
・ミレニアル世代 × a世代
■ サンリオに見る“世代を超えるキャラ愛”
今回の展示販売ではノンキャラ、オリジナル商品をメインにしましたが、ただいまもキャラクターでガチャガチャに多く登場発売されているのが、団塊Jr世代・ミレニアル世代の子供時代に流行したキャラクターたち。その代表格が サンリオ。サンリオキャラクター大賞は 1986年「いちご新聞」からスタート。2025年で40周年をむかえました。
サンリオキティブームの第一次ブームは1977年頃、第二次ブームは1985年頃です。
この頃、団塊Jrやミレニアル世代は「ど真ん中ターゲット」だったわけです。いま親になった彼女たちが、再びガチャを通じて同じキャラを楽しんでいるという循環が見えてきます。
■ 男性のガチャガチャ購買者はどこに?
男性の購買傾向は「ホビー系」が中心。これは モノ志向が強い から。フィギュア・ミニカー・ロボット系など、コレクション性のあるアイテムに人気が集まります。コミュニケーションがあまり得意としていない為、個人で楽しんでいるイメージは昔と余り変わりません。
■ 「ガチャガチャ展」を通じて更に感じたこと
「ガチャガチャ展」を通じて見えてきたのは、親子で楽しむガチャガチャ文化世代を超えて愛されるキャラクターやオリジナルコンテンツ商品。母親が“スポンサー”となる購買構造、ガチャは“子供の遊び”にとどまらず、親子の共通体験としてますます広がっているとより感じ感じました。
■ガチャガチャは「ミディアムハピネス」

ガチャガチャはミディアムハピネス
今後ガチャガチャはどのように進化していくのでしょうか。未来のガチャガチャはコインを使わないキャッシュレスの割合が増えていくかもしれません、作り手の情熱でもっと沢山の楽しい商品が商品化されていくはずです。
ガチャガチャビジネスの成功の秘訣にガチャガチャビジネスを紹介してくれたLOハードマン氏が「ミディアムハピネス」という言葉を残しています。「高望みをしないこと」 この世の中の閉塞感をユルくて楽しいガチャガチャ商品で少しでも心が暖かい気持ちになればみんなが幸せになれる「ガチャガチャがある国は平和」のメッセージに聞こえてきます。時代とともに文化様式は変化していきます。しかし、昔から変わらないことがひとつあります。それはいつの時代でも子供達が自分の手でガチャガチャのハンドルを回し何がでてくるかわからない「ワクワク」するガチャガチャが大好きだということです。
「ガチャガチャビジネスの礎を築いていただいた先駆者の方々に心から感謝致します。」
んじゃまた!!!